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2014年02月24日

34年前の今日~2月24日

1980年2月24日 19歳
2014年2月24日

国立大学の受験先を琉球大学に絞ったのはいつだったか。1月13.14日に行われた共通一次試験の時にはすでに決めていたのは覚えている。文化人類学に興味を感じたのは、浪人の一年の間だったのか。現役時代はなんとなく社会学のある大学を片っ端から受けて落ちまくった。あまりに多くを受け、受験料だけでも相当かかった。父などは顔には出さなかったが、内心冷や汗だったろう。

高校時代からインド音楽に興味を持ち始め、瞑想の真似事をしてみたりウパニシャッド哲学の本を意味も分からず読んだりした。決定的だったのはラヴィ・シャンカールの「日本へ捧げる曲」だった。涙か止まらなかった。ちょうど祖父が他界した後で、仏壇の前で一人オイオイ泣いた。シャカと祖父があの世で一つになったイメージを描いていた。

34年前の今日~2月24日

そしてちょうどその頃、やはりNHKだったが、番組を見て岡倉天な心の「Asia is One」という日本文化の捉え方に出会い、共感した。なぜあれほどまでに共感したのか、父方が朝鮮植民者の引き揚げ家族だったこともあっただろうとは思うが、僕にとってのもっと大きかったのは幼少期の音楽的体験ではなかったかと思う。

予備校時代、テキストに内村鑑三の「宇宙の中心に大琴あり」の一文に出合ったことも大きかった。インド音楽の通奏低音と、それを根にさまざまに万華鏡のごとく繰り出されるラーガの数々は、僕の中では同じ「宇宙の姿」として捉えることができた。
また、小泉文夫のFM番組で世界の民族音楽を聴けたことも影響していたと思う。

アジアの音楽へぐいぐい引っ張られる感覚は、他の何にたとえられよう。自分の出自探しに近い。だからアジア文化やアジア思想にも興味を持ち、やるなら文化人類学、アジアの玄関口・沖縄を足掛かりにしようと思ったのだろう。そこから東南アジアが見えるはずだと。



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